宮崎県日向市に伝わる【日向ひょっとこ踊り】にいてご紹介します。
日向市に無形文化財として残る踊り、お面の意味や踊りのルーツなど
独自の観点でリサーチしてみました。
ルーツ
昔、塩見永田に「ひょう助」と「おかめ」という夫婦が住んでいました。
なかなか子どものできない二人は、毎朝、稲荷神社に豆ん飯を供えて子宝に恵まれるよう祈願をしていると、 あまりにも空腹だった神主が、お供え物の豆ん飯を見て、つい、つまみ食いをしてしまいました。
それを見て怒ったお稲荷様が、きつねの姿となって現れたものの、傍らにいた美しいおかめに目を奪われてしまいます。 そして、おかめの気を惹こうと手招きをしながら踊り始めます。それを見ていたおかめがつたれて踊りだし、 心配そうに見ていたひょう助とこの様子をそっと木陰でうかがっていた村の若者たちもつられて一緒に踊りだしてしまいました。 踊りのあと、境内が汚れたので、残った1人の青年が竹ぼうきを持って踊りながら掃き清め、みんなの後をついて行きました。
※日向ひょっとこ夏祭り実行委員会HPより抜粋

この伝えを読んで思ったのが、お供えを食べた神主も、おかめに一目惚れした神様も
やりたい放題じゃないか!
ひょう助の願いはどうなったのかね。
子宝の祈願のはずが、嫁を狙われるとわ。。。。もうヤケクソに踊りたくなった?笑
「ひょっとこ」「おかめ」の面の意味

ひょっとこは、口をすぼめて曲げたような表情の男性。あるいはその面のことで潮吹き面(しおふきめん)ともいう。
左右の目の大きさが違うこともあり、頬被りをしている場合もある。あるいは面を付けた人は頬被りをすることが多い。女性の「おかめ」(おたふく)と対にあつかわれることもある。ひょっとこは田楽や祭礼における舞いや踊りの中での道化役としてしばしば登場する。

ようするに、イメージとしてはピエロかな
ひょっとこの語源は竈(かまど)の火を竹筒で吹く「火男」がなまったという説がある。
また、口が徳利のようであることから「非徳利」からとの説などもある。

全国各地に諸説がある。神楽などにも使われる。
「ひょっとこ面」「おかめ面」と対で縁起物と伝わっているみたい
「おかめ」面
古くから存在する仮面の一つである。丸顔、鼻が低く丸く、頭が小さく、垂髪、頬が丸く豊かに張り出した特徴をもつ女性の仮面。
同様の特徴を持つ女性の顔についてもそう呼ぶ。お亀、阿亀(おかめ)とも書き、お多福、阿多福(おたふく)、
文楽人形では、お福(おふく)狂言面では乙御前(おとごぜ)あるいは乙(おと)とも言う。
阿亀蕎麦(おかめそば)等、「おかめ」を冠したものの略称でもある。

この「おかめ」ちゃん、いろんな場l面に登場するね。
オタフクソース。ソースの名前にもなったじゃん!!
地域の祭りから宮崎を代表する祭りに
日向ひょっとこ踊は別名で永田のひょっとこ踊りと言われています。
由来は、明治時代に日向市塩見永田地区に眼科医として開業していた橘公行医師によって考案されたといわれています。
ルーツは里神楽に登場する。「もどき」と解明されいますが、詳細は不明です。
昔は初午時に踊らていましたが、現在は豊作の祝や商売繁盛の祈願で踊られています。
※初午とは・・・二月になって最初の午(うま)の日。その日に行われる稲荷(いなり)神社の祭り。
現在では日向市の無形民族文化財に指定されており、毎年の祭りには全国から踊り手や観客が集まります。
赤にそまる町


1984年(昭和59年)から毎年行われてる祭り「日向ひょっとこ夏祭り」
本祭りに日向市の中心市街地で行われるひょっとこ踊りパレードには
全国各地より2,000人を超える踊り愛好家が集まります。
ひょっとこ踊りの衣装は、赤い着物で、2000人以上の踊り手さん達が集まると
市内が赤に染まると言っても過言じゃないくらい圧巻です。
祭り開催時には、7万人もの来場者が全国よりくるので宿泊施設が満室となり予約しづらい事もあるとか

地域の祭りから、宮崎県を代表する祭りに進化したんだね。
第1回の開催時の踊り手さんは、400人程
第35回(2018年)の開催時には、2200人程
毎年増えてるみたいなので、2024年は何人になるか楽しみ
コンテストもあってスポーツ大会並み
前夜祭の個人戦では、踊りの完成度を審査し、「きつね」、「おかめ」、「ひょっとこ」の踊り別に表彰を行っている。
踊りパレードでは「ひょっとこ大賞」に続き、金賞・銀賞・にわか連最優秀賞・踊り子大賞・公的機関の長による
特別賞が用意されている。また、個人戦については各部門ごとに1位から3位を表彰している
観客も一緒に

お面の滑稽な表情とリズミカルな動きが踊り手と観客を楽しませるところが日向ひょっとこ踊りの魅力として挙げられる。
特に夏祭りのメインイベントであるパレードにおいては沿道の観客と踊り手の距離が近く、
双方がコミュニケーションしやすいところが祭りの醍醐味で
観客は気に入った踊り手に対して「踊り子メダル」を掛けるという企画もあり
踊り手も観客も一緒に盛り上がることのできる環境がある。

まとめ
近代にはじまった祭りだけど、開催を重ねていくことで
参加者、観覧者も増えて宮崎県を代表とする祭りになりました。
地域の方の想いと、赤に染まっていく町をぜひ全国の皆さんに見てもらえたらと
このブログにて紹介しました。
アクセス
毎年8月の最初の土日
祭り会場
日向市駅前・・・あくがれ広場
パレード
日向市駅前、市街中心地
日向市の観光スポット

