宮崎県が世界に誇る大自然スポット、綾町の「照葉(てるは)大吊橋」。
日本最大級の規模を誇る照葉樹林(ユネスコエコパーク)を上空から一望できる絶景スポットですが、行く前にこんな不安を抱えていませんか?
「高いところが苦手だけど、本当に渡れる?」
「どれくらい揺れるの?」
今回は、地元民の私「なお丸」が、実際に現地を歩いて感じたリアルな恐怖度や見どころを分かりやすくご紹介します!
絶景だけじゃない!知ると感動する「照葉大吊橋」の歴史と架橋の背景
綾川の渓谷に架かるこの吊橋は、高さ142メートル、長さ250メートルという、歩行者専用の吊橋としては日本有数の高さを誇る巨大な橋です。
今では宮崎を代表する観光スポットとなっている照葉大吊橋ですが、この橋が誕生した背景には、ただの観光モニュメントに留まらない深い歴史と目的があります。
1984年(昭和59年)に誕生
吊橋が架橋されたのは1984年のこと。一帯が九州中央山地国定公園に指定されたことをきっかけに建設されました。当時は歩行者専用の吊橋として「高さ日本一(世界最大級)」を誇り、入り口の石碑はその栄光を今に伝える歴史の証人です。
なぜ、これほど巨大な吊橋を架けたのか?
1960年代、この貴重な照葉樹林には大規模な伐採計画が持ち上がっていました。しかし、「この原生林を後世に残そう」と町民が一丸となって反対運動を起こし、見事に森を守り抜いたという歴史があります。
その保護活動のシンボル(モニュメント)として建てられたのがこの大吊橋です。「普段は見ることのできない上空からの視点で森を眺め、自然の尊さや大切さを肌で感じてほしい」という先人たちの熱い願いが、高さ142mというスケールに込められています。
2011年(平成23年)の全面リニューアル
長年愛されてきた初代の吊橋ですが、老朽化にともない2011年に一度すべて解体され、現在の頑丈な新築の吊橋へと全面架替えが行われました。
単なる古い橋ではなく、歴史を紡ぎながら安全面も最先端にアップデートされています。「高いところが苦手で強度が心配…」という方も、どうぞ安心して最先端の技術で守られたスリルと絶景を楽しんでみてください。
橋の入り口で入場料(対岸への往復分として1人500円)を支払い、いざ出発です!

目の前に広がる壮大な綾の照葉大吊橋。ここからドキドキのスタートです!
【本音レビュー】高所恐怖症でも大丈夫?リアルな「揺れ」と「足元」
結論から言うと、「最初はかなり怖いけれど、一歩踏み出せば大自然の美しさが勝つ!」です。
橋の床板(足元)はしっかりとした格子状になっていて、下が見える部分もありますが、完全にシースルーというわけではありません。風が吹くと、体が「ふわっ」と浮くような独特の揺れを感じます。
高いところが苦手な方は、ぜひ以下の「3つのコツ」を試してみてください。
- 下を絶対に見ず、まっすぐ前(対岸の緑)を見る
- 中央にあるしっかりとした手すりを両手で握る
- 風が止んだタイミングを見計らってゆっくり歩く
橋の真ん中あたりまで来ると、360度どこを見渡しても深い緑の世界
耳を澄ますと川のせせらぎや鳥の声だけが聞こえ、恐怖心がスーッと消えていく不思議な爽快感を味わえます。


対岸に渡った後のお楽しみ「山の遊歩道」
吊橋を無事に渡りきった先には、約2kmの自然豊かな遊歩道(山の斜面に作られた散策路)が整備されています。
せっかくなので、マイナスイオンを全身に浴びながら、のんびり森林浴を楽しんでみてください。木の根っこや階段があるため、スニーカーなどの歩きやすい靴で行くのが絶対におすすめです。

🚗 照葉大吊橋へのアクセスと駐車場情報
- 住所:宮崎県東諸県郡綾町大字入野1567-1
- 駐車場:橋のすぐ手前に広い無料駐車場が完備されています。
- アクセス:宮崎市内(宮崎駅周辺)から車で約50分。道中は綾町の綺麗な街並みや、のどかな田園風景を楽しみながらドライブできます。
秋の耳より情報:紅葉シーズンは見逃せない絶景に!
照葉大吊橋が1年で最も美しく彩られるのが、例年11月上旬〜11月下旬頃に迎える紅葉シーズンです。
一般的な山全体の真っ赤な紅葉とは違い、綾町の照葉樹林(常緑樹)の「深い緑」の中に、カエデやツタなどの「赤や黄色」がポツポツとパッチワークのように混ざり合う、ここならではの独特で鮮やかな紅葉が楽しめます。
高さ142メートルから見下ろすエメラルドグリーンの渓谷と、秋色に染まる山々のコントラストはまさに圧巻の一言。秋の澄んだ心地よい風を感じながら、この季節だけの特別な空中散歩とドライブへ、ぜひ出かけてみてくださいね!
すきっちゃみやざき 

