今回は宮崎県宮崎市新別府町に鎮座する一ツ葉稲荷神社(ひとつばいなりじんじゃ)についてご紹介します。
宮崎県の方、特に宮崎市内在住の方なら知らない人は居ない神社かとは思います。
マツコ・デラックスさんの番組で「2023年開運神社ベスト3」の1位として紹介されたことで全国的に改めて有名にもなりました。災難厄除けの白兎や、松の葉が1本しかない一葉の松が境内の随所に現存し、見つけると縁起が良いと言われている神社です。
私も実際に行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
全国で位以内ってのは凄い!今年は、ここに通います。笑
神社の名前の由来
一ツ葉地区の名前の由来にもなった「一ツ葉稲荷神社」。
地区の名前にもなったこの稲荷神社の名前は、神社の御神木である一本松に由縁があります。
通常、松の葉には枝に数枚の葉が束になってつきます。
日本ではアカマツやクロマツなどといった二葉松、ゴヨウマツ、
ヒメコマツなどの五葉松というように色々な松があります。
この神社にある松の木には2枚の葉にまざり、1枚しかない松の葉があるのです。
ひとつしかない松の葉を見つけるとかなり縁起のいいお守りになるみたいですね。
なお丸もたまに行って探してます。見つけたい!
創建時は現在の場所ではなく、『筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原』に
第12代景行天皇の勅により創建されたのが始まりとされています。
1182~1184年に現在の場所に移転されたのですが、
この時より境内の松原に一葉の松が現れるようになりました。
これより一葉稲荷大明神や一葉住吉大明神といったようにも呼ばれるようになり
地域の名前にも定着したのでした。
境内の様子
参道には朱色の大きな鳥居、石鳥居があり、その後ろに朱色の鳥居が多く並んでいます。
両側には木々の緑があり、本殿周囲も竹林もあることから、
晴れているとより色彩が映える景観となっています。
鳥居の参道を抜けると、まず右手側に一ツ葉稲荷神社の縁起が記されています。
御神について
主祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)で、宇迦之御魂神とも表記される神様です。
この神様は五穀をつかさどる御食津神(みけつかみ)であり、稲荷神と同一視されています。
この神を主祭神として祀ることから稲荷神社と呼ばれます。
日本神話としては、日本書紀には伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)が
飢えて気力がなくなったときに生まれた神として登場します。
また、古事記では、須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売(かむおおいちひめ)との間に生まれた神となっています。
全国の稲荷神社の総本社である京都の伏見稲荷大社の主祭神でありお稲荷さんとして広く信仰される神ですが、
文献に稲荷神としてこの神の名が登場するのは、室町時代以降から。
一方で伊勢神宮ではそれ以前から穀物・食物の神である御倉神(みくらのかみ)として祀られていました
配神として祀られる3柱の神
配神としては、猿田彦命(さるたひこのみこと)、塩土老翁命(しおつちのおきなのみこと)、
大国主命(おおくにぬしのみこと)の3神が配座として祀られています。
猿田彦命は、ニニギノミコトが高天原より天孫降臨された際に、高天原から葦原中国(あしはらのなかつくに)まで道案内をしたとされる神様です。この道案内をしたということから、道の神、旅人の神として全国で祀られています。
塩土老翁命は、笠狭崎(現在の鹿児島県南西部)に国を持っていましたが、ニニギノミコト;が高天原より天孫降臨されたのち、笠狭崎に至ったさい、そこをニニギに奉りました。イザナギの子である神様で、海幸山幸の話しで、海幸彦の釣り針を無くした山幸彦に海の神が住む宮までの道案内をした説話が残ります。また、神武天皇に東に良い土地があると伝え、日向から大和へ東征したきっかけを作ったとしても日本書紀に登場します。このことから、とるべき行動を示す神、潮流を司る航海の神としても祀られています。
大国主命は、出雲大社に祀られる出雲神話の中心的な神様で、スサノオノミコトの子孫であり、因幡の白兎のお話しに登場する神様です。縁結びの神様として有名ですが、夫婦和合、五穀豊穣、交通・航海の御利益を持つとされ、猿田彦命や塩土老翁命と合わせて倉稲魂命の配神として祀られています。
ウサギの伝説
約350年前の1662年、外所(とんどころ)地震と呼ばれる、
日向灘地震史上最大の地震が発生しました。
その際に大津波が発生し、宮崎の地に押し寄せてきたと云われています。
他の地域が津波に飲み込まれていくなか、
突然現れた白ウサギが波を跳ねのけてこの地を護ったとされています。
日向灘地震、そろそろ起こるんじゃないかと言われてる現在。
ウサギさんへ、地震が起きないように祈るばかりです。
また、もしもの対策も日頃から気をつけます。
本殿の裏にはその様子を表した彫刻が設置されています。
昭和43年の本殿改修時に彩色し、現在に至ります。
2023年開運最強神社の一ツ葉稲荷神社
2023年の干支は癸卯(みずのと・う)であり、
「これまでの努力が花開き、実り始めること」を表す縁起のよい干支の年です。
一ツ葉稲荷神社の厄除けや開運のご利益と白ウサギの伝説から、
2023年最強開運神社と紹介されているのです。
アクセス
公共交通を利用の場合、JR宮崎駅より海岸に向かって徒歩40分程度かかります。
そのため、宮崎交通の路線17の運転免許センター行きに乗車、一ツ葉神社前で下車するといいでしょう。
タクシーの場合、宮崎駅から約15分程度となります。
市外から車やバイクなどで訪れる場合、宮崎ICより一葉有料道路経由で約10kmの位置となります。
神社には、40台近く駐車できる無料の駐車場があり、大型バスも収容可能となっています。
イオンモールの隣にありますので、
市外の方で場所がわからないという方は、イオンモールを目指すと分かりやすいのではないでしょうか。
住所|宮崎県宮崎市新別府町前浜1402
神社の前には喫茶店 森の詩
ここには、何度か伺いました。
パスタが美味しくボリュームもありますよ。
神社参拝とランチをゆっくり過ごされるのもいいですよ。